パーカー

オリジナルパーカーをおしゃれに作るポイント

スタッフユニフォームやスポーツなどのチームウェア、あるいは体育祭や文化祭などのイベント、ノベルティなどとして制作されるオリジナルパーカー。おしゃれに仕上げるには、どのような点にこだわるとよいのでしょうか? パーカーの生地や種類、フォント選択など、オリジナルパーカーを作るときのポイントや、ラクスルで簡単にオリジナルパーカーを制作する方法を紹介します。

おしゃれなオリジナルパーカーを作るポイント

オリジナルパーカーの制作では、まずはベースとなるパーカーを選び、デザインやフォント、プリント方法を決めていくステップを踏みます。おしゃれなオリジナルパーカーを作るために、次に挙げるポイントにこだわってみましょう。

 ● 生地・裏地の素材
 ● 生地の厚み
 ● パーカーの種類
 ● フォント
 ● プリント方法

生地・裏地の素材

生地や裏地によって、パーカーの見た目のニュアンスや機能性、肌触りなどが変わってきます。オリジナルパーカーに使われる代表的な生地は、次の3つの素材です。

 ● パイル地
 ● 裏起毛
 ● ドライ生地

パイル生地

”パイル生地” パイル生地とは、糸をループ状に織った生地のことです。パーカーに使われる生地の定番で、パーカーの裏地にループ状に織られている「裏毛」や「裏ループ」と呼ばれる生地が用いられています。 パイル生地は肌触りがよく、パイルによって生地の表面積が広くなるため吸水性に優れ、保温性もあります。薄手のものは春~秋、厚手のものは秋~初冬の着用に向いており、普段使いからレジャーまで、幅広いシーンで使用される素材です。

裏起毛

”裏起毛” 裏起毛は、パイル生地(裏毛)のループ状の部分を起こして毛羽立たせた生地です。パイル生地よりも厚みがあり、ふんわりとした柔らかな肌触りが特徴です。 裏起毛のパーカーは保温性が高いことから主に寒い時期に着用され、冬を中心に普段使いやレジャー用として、カジュアルなシーンに向いています。

ドライ生地

”ドライ生地” ドライ生地はポリエステルを使用した生地です。速乾性に優れていることから汗をかいても乾きやすく、サラっとした着心地が特徴です。 ドライ生地のパーカーはスポーティーな印象があり、夏などの汗ばむ季節にスポーツをするときはもちろん、フェスやアウトドアでも活躍します。

生地の厚み

パーカーの厚みによっても、シルエットや見た目の雰囲気が変わってきます。 厚みの表記には、主に「オンス(oz)」という単位が使われています。オンスはヤード・ポンド法による「質量」を基準とした単位ですが、同じ素材であれば質量が重くなるほど厚くなることから、生地の「厚み」を表す単位としても使われています。 パーカーの生地の厚みと、それぞれの特徴や用途をまとめました。

生地の厚み 特徴・向いている用途
4.4オンス 薄手のパーカー:暖かい日の羽織ものや、夏のクーラー対策・日焼け対策に
8.4オンス やや薄手のパーカー:やや涼しい日の羽織ものに
10.0オンス 一般的な厚みのパーカー:春・秋のアウターに

パーカーの種類

パーカーの代表的な種類には、次の3つが挙げられます。

 ● フルジップ
 ● プルオーバー
 ● Wフード(二重フード)

フルジップ

”フルジップ” ファスナーで開け閉めできるフルジップは着脱がしやすく、温度調整も容易なことから、1年を通して着用しやすいタイプです。ファスナーを開けて、インナーを見せる着こなしもできます。ただし、フルジップのオリジナルパーカーでは、ファスナーがついている中央部分にはデザインを入れられない点に注意しましょう。 フルジップは、スポーツチームのウェアや店舗・イベントのスタッフのユニフォームなどの用途に向いています。

プルオーバー

”プルオーバー” プルオーバーは頭から被って着用するタイプのパーカーです。インナーとしても使えるシンプルな形状のため、パンツやスカートなどボトムスを問わず、おしゃれなコーディネートに取り入れられます。また、フルジップよりも熱が逃げにくく、保温性に優れていることも特徴です。オリジナルパーカーの制作にあたっては、表面の中央にデザインを入れることもできます。 プルオーバーはスポーツのチームウェアや学校行事のクラスのオリジナルウェアなどに向いています。

Wフード(二重フード)

”二重フード” Wフードパーカーは、フードの内側にも表の生地が縫い合わされている「二重フード」のパーカーです。Wフードパーカーにはフルジップタイプもプルオーバータイプもあります。フードが二重になっているためボリューム感が出るほか、保温性の高さも特徴です。フード部分の仕上がりがきれいで、ノベルティにもおすすめです。

フォント

オリジナルパーカーのベースとなるパーカーは、シンプルな無地デザインのものが一般的です。そのため、パーカーのデザインに使用するフォントは、仕上がりのイメージを大きく左右する要素となります。代表的なフォントの種類と特徴を押さえておきましょう。

 ● ゴシック体
 ● 明朝体
 ● おしゃれ系
 ● かわいい系
 ● 飾り文字
 ● 筆文字

ゴシック体

”ゴシック体” ゴシック体は日常的によく使われるフォントのひとつで、文字の線がほぼ同じ太さにデザインされていることが特徴です。英字のほか、漢字や平仮名にも向いており、可読性も高いため、ロゴやメッセージをしっかりと際立たせたい場合におすすめのフォントです。

明朝体

”明朝体” 明朝体はゴシック体と並んで使われることの多い、高級感のある標準的なフォントです。毛筆の楷書体がベースになっており、縦画が太く横画が細いのが特徴で、画数が多い文字でも潰れにくく、読みやすいという利点もあります。

おしゃれ系

”おしゃれ系” オリジナルパーカーには、フォーク体や丸フォーク体、カクミンなど、おしゃれな印象のフォントもおすすめです。なお、フォーク体は明朝体をベースにカジュアルなテイストに整えたフォントで、カクミンはゴシック体と明朝体の特徴を組み合わせたフォントです。可読性も問題なく、「文字をしっかり読んでもらいたいがゴシック体や明朝体にひと味加えたい」といった場合に向いています。

かわいい系

”かわいい系” モアリアやはるひ学園、シネマレターなど、かわいい印象のフォントを選ぶのもよいでしょう。いずれも印象に残りやすい個性的な書体で、ロゴのようにも見えるフォントです。文字を読ませることよりも、文字をデザインの一部として表現したい場合に向いています。

飾り文字

”飾り文字” 縁取りや影、塗りつぶしなどの飾りをつけたフォントです。ゴシック体を現代的にアレンジした「新ゴ」をベースにした新ゴ太ラインや新ゴシャドウ、新ゴエンボス。さらに「新ゴ」を丸ゴシック体にした「新丸ゴ」をベースにした新丸ゴ太ラインや新丸ゴシャドウといったフォントがあります。 飾り文字はオーソドックスなフォントよりも存在感があり、自然と目を惹く効果があります。文字をデザインの一部として強調したい場合に向いており、イベントなどのスタッフウェアやノベルティなどにおすすめです。

筆文字

”筆文字” 筆文字は筆で書いた文字の「とめ」「はね」「はらい」を活かして、書体として整えたフォントです。代表的な筆文字である正楷書体は太さの均整が整えられていて読みやすく、格調高いイメージを持つフォントです。極太の楷書体の楷書MCBK1、行書の文字の崩し方を控えめにして読みやすいように配慮した角新行書といったフォントもあります。 筆文字も目を惹きやすく、和に関連するビジネス、文化、スポーツなどのスタッフウェアやチームウェア、ノベルティに向いています。

プリント方法

オリジナルパーカーに印刷するロゴやメッセージのデザインを単色で仕上げるか、あるいはフルカラーで印刷するかによって、プリントの方法も変わってきます。単色印刷はシルクスクリーン印刷、フルカラーならインクジェット印刷がおすすめです。

プリント方法 特徴 費用面
単色印刷
(シルクスクリーン印刷)
  • 製版費用が発生する
  • 部数が増えるほど単価は下がる
  • 細かい部分までのデザインは難しい
  • 製版費用は部数に応じて分散されるため、部数が増えるほどに単価が安くなる
フルカラー印刷
(インクジェット印刷)
  • 製版は不要
  • 1枚1枚印刷するため、部数が増えても単価はやや下がりにくい
  • 写真などの細かい部分に至るまでデザインを表現できる
  • 部数に応じた単価の変動幅は比較的少ない
  • 部数が少ない場合は、シルクスクリーン印刷と比較して1枚あたりの単価は安くなる

単色印刷(シルクスクリーン印刷)

シルクスクリーン印刷は、製版を伴う印刷方法です。印刷するデザインを版に起こすことを製版といい、版とは印刷におけるスタンプのような役割を担うものです。なお、シルクスクリーン印刷と呼ばれているのは、かつては版板に絹(シルク)を用いていたためです。 シルクスクリーン印刷はパーカーの下地の色の影響を受けにくく、コントラストを明瞭に出せるほか、淡い色も再現できます。また、紙や布のほか、陶磁器やガラスなど、印刷できる素材が多いことも特徴です。 製版費用が発生しますが、一度作った版は繰り返し使用できるため、パーカーの制作数が多くなるほど単価は安くなっていきます。ただし、シルクスクリーン印刷は一色ごとに版を作成する必要があり、色数が増えるごとに製版費用が上がることから、単色印刷に向いています。

フルカラー印刷(インクジェット印刷)

インクジェット印刷は、印刷データにもとづいてCMYKの4色のインクを霧状に噴射して印刷する仕組みです。色数の制限がなく、フルカラー印刷が可能で、鮮やかな色調やグラデーションも表現できるほか、写真など細かなデザインも反映できることが特徴です。 インクジェット印刷は製版が不要なため、小ロットのノベルティ制作にも適しています。

オリジナルパーカーのデザイン作成

ベースとなるパーカーを選んだら、デザインを作成しましょう。ラクスルでは、パーカーに印刷するロゴやイラスト、テキスト(文字)などのデザインを「デザイン編集ツール」で簡単に作成できます。

ロゴやイラスト、文字を自由に配置できる

”デザイン編集画面” ラクスルの「デザイン編集ツール」では、下記のようなデザイン要素をサイズやフォントを調整しながら視覚的に配置できます。

 ● 会社のロゴデータの貼り付け
 ● メッセージなど任意のテキストの追加

パーカー前面の左右の胸や左右の袖、背面のほか、プルオーバータイプなら前面の中央に大きくデザインを入れることも可能です。

Illustratorで作成したデザインの入稿ができる

Illustratorで作成したデザインデータを使用する際は、入稿用のテンプレートを利用します。テンプレートはノベルティそれぞれの商品ページからダウンロードできます。 なお、単色印刷で記念品を制作する場合は、アウトラインのみで構成されたデータを用意してください。またフルカラーで全面デザインされたデータは入稿時に自動変換され、塗りつぶされたデザインになってしまう点にも注意しましょう。

データ入稿は複数形式に対応

”データ入稿画面” 入稿データはIllustrator(.ai)のほか、さまざまな形式に対応いたします。

 ● 対応データ形式:ai / png / pdf / jpg / psd

入稿するデータ数に制限がない

ロゴやキャッチフレーズなど、複数のデータを使用する場合でも、入稿可能なデータ数に制限はありません。入稿データの個数に応じた別途料金等も発生しないので、数種類のデータを用いるような凝ったデザインも可能です。 なお、使用可能なファイルサイズの上限は50MBなので注意しましょう。

出来上がりのプレビューや共有ができる

”プレビュー画面” デザイン編集ツールでは、自由にデザインを作成できるのはもちろんのこと、プレビュー画面から都度、仕上がりイメージや色味の確認が行えます。「完成した実物を見たら色味が合わなかった」といったことも回避できるほか、仕上がりイメージの事前共有も可能です。

まとめ

オリジナルパーカーの制作では、ベースとなるパーカーの種類や生地、厚みなど、用途に合ったものを選びましょう。また、おしゃれなオリジナルパーカーを制作するには、フォントの選び方なども重要です。ラクスルではさまざまなパーカーを取り扱っており、サイズ展開も豊富。ノベルティやギフト制作には、ぜひラクスルをご利用ください。 ラクスルのオリジナルパーカーはこちらから