鞄

鞄に生えたカビの落とし方とカビが生える原因

久しぶりに鞄を押し入れから出した際、カビが生えていたという経験がある人もいるでしょう。カビの適切な落とし方は、鞄の素材によって異なります。自宅でできるカビの落とし方や保管方法、普段の手入れのコツなどを紹介します。

まずは、鞄に生えたカビの落とし方として代表的な4つの方法です。

 

鞄に生えたカビの落とし方

天日干しをする

革製品で、カビの程度がひどくなければ、天日干しで改善する可能性があります。日光に含まれる紫外線は細菌の増殖を防ぎ、熱と外気による乾燥で殺菌効果があるためです。 天日干しをする際は硬く絞った濡れタオルでカビを拭き取り、太陽光がよく当たる10〜14時ごろに鞄を干すと効果的でしょう。干したあとは革製品用の保湿クリームを塗り、最後に乾拭きをして完了です。

 

消毒用エタノールを使う

布製品、ナイロン製品、革製品のしつこいカビには消毒用エタノールがおすすめです。消毒用エタノールにはカビのタンパク質を分解する働きがあります。ただし、革製品の場合は変色してしまう可能性があるので、目立たない箇所で一度試して問題がないことを確認してから全体に使いましょう。 また、消毒用エタノールを使う際は、まず硬く絞った濡れタオルでカビを拭き取ってから、消毒用エタノールを含ませたタオルで拭き取ります。その後、革製品の場合は保湿クリームを塗り、最後に乾拭きをしてください。

 

重曹を使う

布製品、革製品を手早く殺菌してカビを取りたいときは、重曹を使うのがおすすめです。重曹小さじ1杯分を水100mlで溶かし、乾いたタオルに含ませて、カビを拭き取りましょう。 しかし革製品の場合は重曹によって白っぽくなってしまうことがあるので、その場合には油分を補給する必要があります。お酢とオリーブオイルを1:1の割合で混ぜ合わせて、バッグ全体に塗り込ませてください。お酢ではなくクエン酸、オリーブオイルではなく椿油でも代替できます。

 

酸素系漂白剤を使う

ナイロン製品のしつこいカビに困っている場合には、酸素系漂白剤がおすすめです。アルコール除菌剤には漂白効果がないため、酸素系漂白剤を使うことで黒いシミを除去することができます。 鞄が入るサイズのバケツにぬるま湯を入れ、大さじ2杯分の酸素系漂白剤を溶かし、まずは鞄の目立たないところにつけて変色しないか確認してから全体に使ってください。鞄を漂白液に1〜2時間つけておき、カビが落ちていなければスポンジを使って洗います。最後に洗濯機で洗って完了です。

 

鞄にカビを発生させないために

鞄のカビが落とせたら、ぜひ覚えてほしいのがカビの発生する原因と予防法です。

 

鞄にカビが生える原因

鞄にカビが生えるのは、空気中に含まれるカビが鞄に付着しているからです。押し入れの中など、高温多湿で風通りの悪い場所に鞄を置くとカビが繁殖しやすくなります。特に革製品はカビが繁殖しやすいタンニンや油脂を含んでいるため、保管場所には一層注意しましょう。

 

鞄の正しい保管方法

鞄のカビを防止するには、保管場所の工夫が必要です。クローゼットや押し入れよりもバッグハンガーなどを使用して通気性の高い場所に置くことをおすすめします。クローゼットなどにしまいたい場合は、除湿剤や乾燥剤を使用するか、定期的にクローゼット内の空気を入れ替えましょう。 また、置き場所を工夫するだけでなく、鞄をしまう前に汚れを落としておく、雨や水がついていたらしっかりと乾燥させるといった対策も大切です。