カレンダー用紙の種類と選び方

公開日： 2025年09月29日更新日： 2025年09月29日特集記事

カレンダーにおける用紙は本紙と台紙の2種類

カレンダーの用紙は、日付やイラストが印刷される「本紙」と、構造を支える「台紙」に分かれます。本紙は比較的薄く、台紙は厚みと強度のある板紙（ボール紙）が使われるのが一般的です。

本紙は大きく「非塗工紙」と「塗工紙」に分類され、筆記性や発色の美しさが異なります。ラクスルでは、非塗工紙としてケント紙・上質紙、塗工紙としてコート紙・マットコート紙・マットポスト紙を主に取り扱っています。

非塗工紙は表面にコーティングが施されていない紙の総称で、紙本来の風合いと光を反射しない高い可読性が特徴です。カレンダーに予定を書き込む用途に向いています。

非塗工紙の比較

ケント紙は真っ白で凹凸のない滑らかな質感です。消しゴムを用いても毛羽立ちにくく、耐久性があります。

上質紙は一般的なコピー用紙に近い質感です。ケント紙に比べ表面が柔らかく、毛羽立ちや水分がにじみやすい特性がありますが、ケント紙より安価です。

塗工紙は紙の表面がコーティングされた紙の総称です。表面がツルツルしておりカラーが鮮やかに印刷できる特徴があります。写真やイラストの美しい発色を重視する場合に適しています。

塗工紙の比較

コート紙は光をよく反射しツヤが強く、筆記やスタンプには不向きです。一方、フルカラー画像をきれいに表現でき、写真・色の再現性に優れています。

マットコート紙はコート紙の強み(発色性)を活かしつつ、文字を書き込む用途にも対応しています。コート紙の印刷再現性と、筆記性を両立しています。

マットポスト紙はマットコート紙より塗工剤の量が多く、厚みがあるため強度と高級感があります。耐久性を求める場合におすすめです。

目的に応じた本紙と商品例は以下の通りです。

書き込みやメモのしやすさを重視
非塗工紙のケント紙または上質紙。塗工紙ならマット系（マットコート紙・マットポスト紙）が対応可能。
商品例：3色厚口文字月表 NB-138
写真やイラストの発色の美しさを重視
ツヤを求めるならコート紙、光沢を抑えた上品な仕上がりならマットコート紙やマットポスト紙。
商品例：ツヤを求めるならコート紙　庭園十二景 NB-261
　　　　ツヤを抑えるならマットコート紙　【短納期出荷】ワンワンワールド SA-343
厚みや耐久性を重視
マットポスト紙やケント紙が適しており、特に大型カレンダーや長期間使用する場合にはおすすめ。
商品例：カラフルジャンボ文字 SG-553

なお、大型壁掛けカレンダーでは厚手の用紙（マットポスト紙、ケント紙）が耐久性に優れ、卓上カレンダーでは軽量な用紙（上質紙、コート紙）でも十分な場合が多いです。

台紙はカレンダーの骨組みとなる部分で、本紙を支える役割を担います。厚みと強度のある板紙（ボール紙）が主に使用され、ラクスルではボール紙（白・黒）、NEWピジョン、ブランシュTZ紙を取り扱っています。台紙の強度は主に厚みで決まり、種類によって質感や印刷との相性、価格帯が異なります。

台紙の比較