ノベルティに付ける送付状の例文と基本マナー
この記事ではノベルティに添える送付状の書き方として、一般的なマナーとされている構文や注意点をご紹介します。送付状の作成や文面をチェックする際に参考としてみてください。
ノベルティに付ける送付状の例文
ノベルティに送付状を添付する際、どんな文章を記載すればいいのか、シチュエーション別に例文をご紹介します。
周年記念ノベルティの場合
謹啓
平素より格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は今年◯月で創立○○周年を迎えるに至りました。
弊社が創立○○周年を迎えられましたのも、ひとえに皆様の日頃よりのご支援ご厚情によるものと深く感謝しております。
○○周年を迎えた感謝の気持ちといたしまして、ささやかながらノベルティをご用意いたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
今後も社員一同、皆様のご期待に添えますよう鋭意努力していく所存でございます。 どうぞ今後もお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
謹白
創立記念ノベルティの場合
謹啓
平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度は念願叶って株式会社◯○を設立する運びとなりました。
弊社が創立に至りましたのも、ひとえに皆様の日頃よりのご支援ご厚情によるものと深く感謝しております。
弊社設立の記念品といたしまして、ささやかながらノベルティをご用意いたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
今後も社員一同、皆様のご期待に添えますよう鋭意努力していく所存でございます。
どうぞ今後もお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
謹白
株式上場記念ノベルティの場合
謹啓
平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は今年◯月◯日をもちまして、○○証券取引所○○○○に上場を果たすことができました。
弊社が株式上場に至りましたのも、ひとえに皆様の日頃よりのご支援ご厚情によるものと深く感謝しております。
つきましては感謝の気持ちといたしまして、ささやかながらノベルティをご用意いたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
今後も社員一同、皆様のご期待に添えますよう鋭意努力していく所存でございます。
どうぞ今後もお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
謹白
年末年始の挨拶の場合
謹啓
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なお引き立てを賜り、まことに有難く厚く御礼申し上げます。
つきましては感謝の気持ちといたしまして、ささやかながらノベルティをご用意いたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
本年も社員一同、皆様のご期待に添えますよう鋭意努力していく所存でございます。
どうぞ本年もお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
謹白
送付状のビジネスマナー
送付状を添付する際は守っておきたい基本的なビジネスマナーがいくつかあります。
基本的な文章構成に沿って書く
送付状は以下の基本的な文章構成に沿って書くようにしましょう。
① 宛名
例:株式会社◯◯ 御中
② 頭語
例:謹啓
③ ご挨拶
例:平素より格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
④ 本文
例:さて、弊社は今年◯月で創立○○周年を迎えるに至りました。
弊社が創立○○周年を迎えられましたのも、ひとえに皆様の日頃よりのご支援ご厚情によるものと深く感謝しております。
○○周年を迎えた感謝の気持ちといたしまして、ささやかながらノベルティをご用意いたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
⑤ 末文
例:今後も社員一同、皆様のご期待に添えますよう鋭意努力していく所存でございます。
どうぞ今後もお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
⑥ 結語
例:謹白
⑦ 日付
例:○○年○○月○○日
⑧ 差出人
例:株式会社◯◯
頭語と結語は「拝啓・敬具」も一般的ですが、「謹啓・謹白」の方がより相手を敬った表現になります。取引先への改まった文書などに使用されることが多いため、対企業向けのノベルティに添付する場合は「謹啓・謹白」がおすすめです。
忌み言葉を避ける
送付状を作成する際は、不吉なイメージに繋がる「忌み言葉」を使わないようにしましょう。ビジネスシーンでは倒産や廃業などを連想させる言葉を避けるよう注意してください。
【忌み言葉の例】
終わる、倒れる、潰れる、衰える、辞める、枯れる、閉じる、赤字 など
短い文章で簡潔に伝える
送付状はノベルティを贈った相手に時間を取らせないよう、伝わりやすい簡潔な文章を心がけることが大切です。紙一枚に収まる程度の文量で、サッと読んで理解できるようなすっきりした文章を目指しましょう。
表書き・裏書きの書き方
手渡しでノベルティを贈る際は、封筒の表書きに「御礼」と記載して、裏書きには会社の郵便番号・住所・社名・代表取締役社長の氏名に書きましょう。住所は都道府県名から書き、「丁目」「番地」「号」「ビル名」も省略せず、「(株)」ではなく「株式会社」と明記してください。
送付状の入れ方
送付状を入れる際、縦長の和封筒の場合は裏から見て、書き出しが右上になるよう三つ折りにします。横長の洋封筒の場合は表から見て、書き出しが右下にくるように三つ折りにしましょう。
送付状を二つ折りにする場合は折り目を下にして、手紙の表と封筒の表が向かい合わせになるように入れてください。
郵送の場合は一言添える
ノベルティの配布は手渡しでお礼を伝えるのが基本のため、郵送する際は送付状に一言添えるとよいでしょう。以下で例文をご紹介します。
例:本来であれば、直接お伺いしてご挨拶を申し上げるべきところですが、略儀ではございますが書中をもって御礼申し上げます。
基本の構成を押さえたうえでメッセージをアレンジしましょう
ノベルティを送付する相手との関係性によって、送付状に砕けたメッセージを添え書きする場面も想定されます。その際、本記事で紹介した基本の構成をなぞらえたうえで文言をアレンジしていただくことをおすすめします。例えばあらかじめ編集する箇所を決めたうえで送付先に応じて文言をひとつ添えると、基本的なマナーを押さえながらも個別の想いやメッセージを伝えられます。杓子定規な表現に終始したくない方は、ぜひ活用してみてください。