痛スマホケースの作り方
痛スマホケースの自作が人気な理由
「痛スマホケース」とは、アニメやマンガ、ゲームのキャラクター、アイドルの写真やイラストなどを大胆にデザインしたスマートフォンケースのことです。自分の好きなキャラクターやシーンを日常的に身につけられる点が魅力となっています。もともとは「オタク」文化の一環、「痛車」からの派生のように認識されていました。しかし今では若者から大人まで、多様な層に魅力が伝わり、多くの人が思い思いに個性を表現したオリジナル痛スマホケース、痛スマホカバーを愛用しています。 痛スマホケースには、使いたいデザインやアイデアがあれば簡単に作れるという特徴もあります。制作業者に依頼しても作れますが、自作することも可能です。特別な技術や材料は必要なく、こだわりを追求できる楽しさもあるため、痛スマホケースの自作はおすすめです。
痛スマホケースの作り方
痛スマホケースを手作りする方法は基本的に、既製品のスマホケースにお好みのデザインを自由にレイアウトしていくのみです。デザイン方法にはさまざまな種類があります。
作り方 | 詳細 |
1.市販のシールを使う方法 | 好きなシールをスマホケースに直接貼り付ける |
2.デザインを挟み込む方法 | デザインを印刷して透明ケースとスマホの間に挟み込む |
3.デザインを貼り付ける方法 | デザインを印刷してケースに接着剤で貼り付ける |
4.印刷可能なシールを使う方法 | 印刷可能なシール紙にデザインを印刷してケースに貼り付ける |
5.切り絵を作って貼る方法 | デザインを切り絵に加工してケースに貼り付ける |
6.業者に依頼する方法 | デザインのデータを用意して注文する |
手軽さがあるのは「1.市販のシールを使う方法」と「6.業者に依頼する方法」ですが、オリジナリティを追求したい方は2〜5番目の方法にしましょう。デザインのイメージが浮かばない方は、制作業者のデザイン例、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSの投稿などをチェックして、参考にしたい作品を見つけてください。
痛スマホケースと痛スマホカバーの違い
痛スマホケースを手作りする前に、スマホケースとスマホカバーの違いについて説明します。一般的にはケースもカバーもスマホを保護するアイテムですが、次のように認識されていることが多いです。 スマホケースとは、手帳タイプのケースのようなスマホ全体を覆うもの スマホカバーとは、スマホをはめ込むタイプのケースのようなスマホの画面部分が露出しているもの 「あまり人に見せたくないから手帳タイプのケース内側にデザインを入れる」、「デザインを後で変更しやすいよう透明のカバータイプにして挟み込む方法にする」といった、実際の使用をイメージしながらケースのタイプを選びましょう。
痛スマホケースの自作の準備物
痛スマホケースや痛スマホカバーを手作りする際に必要な物を紹介します。共通している物はスマホケース(あるいはスマホカバー)とケースに入れるデザインです。その他に必要な物は、痛スマホケースの作り方によって異なります。
作り方 | 準備物 |
1.市販のシールを使う方法 | デザインが印刷された市販のシール |
2.デザインを挟み込む方法 | デザインを印刷した紙または印刷したフィルム |
3.デザインを貼り付ける方法 | デザインを印刷した紙またはフィルム、接着剤 |
4.印刷可能なシールを使う方法 | 印刷ができるシール |
5.切り絵を作って貼る方法 | 切り絵にする素材、接着剤 |
6.業者に依頼する方法 | デザインのデータ |
印刷可能なシールや接着剤は文具店や100円ショップなどで揃えられます。切り絵素材は画像データを編集ソフトで加工したり、画像データを切り絵に加工するサイトを利用したりすることで入手可能です。接着剤はスマホケースの素材に合ったものを選ぶ必要があります。
痛スマホケースのアレンジ方法
痛スマホケースや痛スマホカバーにお好みのデザインを入れた後は仕上げやアレンジをしましょう。デザインの耐久性を上げる方法、華やかさを足すアイデアを紹介します。
方法 | 詳細 |
UVレジン液を使う | UVレジン液を塗布して専用ライト、または太陽光で乾かす |
保護シールを貼る | デザインの上に透明な保護シールを貼り付ける |
トップコートを塗る | デザインの上にトップコートを塗布する |
ラインストーンを使う | ラインストーンやビーズを使ってケースに直接デザインを施す |
油性ペンで描く | クリアケースに直接、油性ペンで絵やデザインを描く |
押し花を使う | 押し花をケースに貼り付ける |
ストラップを取り入れる | ケースにキーホルダーやチャームを付けてストラップにする |
UVレジン液や保護シール、ラインストーンなど、多くの素材が100円ショップで手に入ります。UVレジン液と保護シールとトップコートは、デザインの耐久性を上げる効果と光沢を出してデザインを立体的に見せる効果があります。全てを用意する必要はありませんが、ラインストーンを使う場合はトップコートでの保護、油性ペンの場合は保護シールがおすすめです。
また、押し花は凹凸があり破損しやすいため、加工とやり直しが難しい素材です。押し花を使いたいけれど取り扱いに不安がある方は、スキャンデータにして透明フィルムや透明シールに印刷すると使いやすくなります。
痛スマホケースを手作りするときの注意点
痛スマホケースを手作りする際には、故障や不具合が出ることや費用のリスクについての認識が必要です。一つずつ解説します。
スマホの故障や不具合についてのリスク
スマホケースを痛スマホケースにカスタマイズすることで、スマホに影響が出ることがあります。例えば、スマホケースに貼るシールやラインストーンの量や場所によっては、スマホが重くなる、ケースから外れやすくなる、音が聞こえづらくなるといった不具合があります。 また、ラインストーンやスワロフスキーのクリスタル、ストラップなど立体的なアイテムを追加した場合、引っ掛かりやすくなります。衝突や落下によってケース、ひいてはスマホ自体が破損するかもしれません。リスクを回避するためには、一度にデコレーションするのではなく、様子を見ながら調整する必要があります。
業者に依頼するよりもコストが高くなるリスク
痛スマホケースを手作りしている内に、業者に注文するよりも費用が高くなることがあります。オリジナリティを追求するために材料を追加購入したり、高品質にこだわって作り直しをしたりすることでコストは増えます。材料を準備する際には、材料費と業者への発注費、仕上がりのクオリティを比較、検討してみましょう。