ボールペンのインクの種類

ボールペンのインクの種類

ボールペンのインクの種類と比較表

ボールペンのインクは、顔料や染料といった色材を、「油」や「水」などの溶剤に混ぜ合わせて作られます。このインクの「溶剤」の違いが、書き心地・乾きやすさ・にじみにくさ・耐水性・耐久性などを左右します。

ボールペンの主なインクの種類には、油性・水性・ゲル・エマルジョン・消せるインクの5つがあります。

インクの種類 油性 水性 ゲル エマルジョン 消せるインク
成分

有機溶剤

染料/顔料



染料/顔料



染料/顔料

ゲル化剤

油性インク

水性インク

(割合:油性7:水性3)

 

ロイコ染料(発色剤)

顕色剤

変色温度調整剤

発色

書き味(なめらかさ)

耐水性(にじみ・裏写り)

インク持ち
用途例

・公式文書
・履歴書
・宛名書き
・複写式伝票

・手紙
・長文
・イラスト

・公式文書
・手紙
・長文
・イラスト
・手帳

・公式文書
・長文
・手帳
・速記

・ノート
・手帳

商品ページ 油性インクボールペンの商品一覧 水性インクボールペンの商品一覧 ゲルインクボールペンの商品一覧 エマルジョンインクボールペンの商品一覧 フリクションボールペンの商品一覧

 

油性インク

 

三菱鉛筆 ジェットストリーム スタンダード 白軸 0.5mm(色付きラバーグリップ)

ぺんてる ビクーニャフィール 固定クリップ 0.7mm BX117①

タッチペン付ビジネスペン V010193

 

油性インクは顔料や染料といった色材を、油性成分の溶剤に溶かしたインクです。

次のようなメリット・デメリットがあります。

 

メリット デメリット
  • 耐水性が高い
  • 裏移り(裏抜け)しにくい
  • 速乾
  • 耐光性が高い(経年劣化で色褪せしにくい)
  • 強い筆圧に向いている
  • 書き味が重い(なめらかでない)
  • 発色が劣る
  • インクボテ(インクのかたまり)が生じることがある
  • カラーバリエーションが少ない

 

耐光性があり経年劣化で色褪せしにくいことから、長期保管の必要がある公式文書や契約書の署名などに用いられます。

近年ではデメリットの解消を実現する、高発色の低粘度油性インクも登場しています。低粘度油性インクの代表例はジェットストリームです。

 

【おすすめの用途】

  • 公式文書、契約書等の署名
  • 履歴書の記載
  • ハガキ・封筒の宛名書き
  • 複写式伝票への書き込み

 

油性インクボールペンの商品一覧

 

水性インク

 

ゼブラ サラサクリップ 0.5mm JJ15

ゼブラ サラサクリップ 1.0mm JJE15

New5ファンクションペン ST065-MJ

 

水性インクは顔料や染料といった色材を、水性成分の溶剤に溶かしたインクです。

次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • 書き味がなめらか
  • 軽い筆圧でも書きやすい
  • 長時間の筆記でも疲れにくい
  • 高発色
  • カラーバリエーションが多い
  • インクボテが発生しにくい
  • 耐水性が低い
  • 裏移りしやすい
  • 乾きにくい
  • 定着しにくい(ツルツルした物には書けない)

 

デメリットは紙の繊維に染み込みやすいく雨や手汗でにじみやすいため、手紙の宛名書きには向きません。また、ノートや手帳に使用すると裏移りしたり、乾く前に隣のページに写って文字がかすれたりします。

 

【おすすめの用途】

  • 手紙の執筆(封筒の中に入れる便箋の本文)
  • イラスト
  • 作文などの長文の筆記

 

水性インクボールペンの商品一覧

 

ゲルインク

 

ぺんてる エナージェルエス ボールペン 0.5mm

ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル インフリー 0.5mm

 

ゲルインクは水性インクに、ゲル化剤を加えたインクです。インクの粘度を調整することで、水性と油性のメリットを併せ持っています。

 

メリット デメリット
  • 書き味がなめらか
  • 軽い筆圧でも書きやすい
  • 長時間の筆記でも疲れにくい
  • 裏移りしにくい
  • 速乾
  • カラーバリエーションが多い
  • 耐水性がある(顔料の場合は耐水性が高い)
  • 耐光性がある(顔料の場合)
  • インクの減りがはやい

 

使用されている色材が顔料の場合は、耐水性と耐光性が高まります。顔料タイプは長期保管書類への署名や水濡れの可能性がある用途にも使用可能です。

 

【おすすめの用途】

  • 手紙の執筆
  • イラスト
  • 手帳への書き込み
  • 履歴書の記載
  • 公式文書(顔料タイプの場合)
  • ハガキ・封筒の宛名書き(顔料タイプの場合)

 

ゲルインクボールペンの商品一覧

 

エマルジョンインク

 

ブレン 0.5

ブレン 0.7

ブレン2+S 0.5

 

エマルジョンインクは油性インクと水性インクを7:3の割合で混ぜ、乳化させたインクです。ZEBRA社が独自開発した、特殊な配合方法で作られています。メリット・デメリットは次のとおりです。

 

メリット デメリット
  • 書き味がなめらか
  • 軽い筆圧でも書きやすい
  • 長時間の筆記でも疲れにくい
  • 高発色
  • 裏移りしにくい
  • 耐水性が高い
  • 耐光性が高い
  • 用紙によってはインクダマができる
  • 用紙や環境によっては乾きが遅い
  • インクの減りがはやい

 

水性インクと油性インクのメリットを併せ持っており書き始めの文字がかすれにくいため、速記が求められる会議メモでは重宝するでしょう。

 

【おすすめの用途】

 

  • 手紙の執筆
  • イラスト
  • 手帳への書き込み
  • 履歴書の記載
  • 公式文書
  • ハガキ・封筒の宛名書き

 

エマルジョンインクボールペンの商品一覧

 

消せるインク

 

パイロット フリクションボール2 0.5mm

パイロット フリクションボール3スリム 0.5mm

パイロット フリクションボール4 0.5mm

 

消せるインク(フリクションインキ)はパイロット(PILOT)社が開発した、摩擦熱による温度変化で筆跡を無色透明にする特殊なインクです。インクは、ロイコ染料・顕色剤・変色温度調整剤をマイクロカプセルの中で混合して作られています。ロイコ染料は顕色剤と結びつくことで発色するものです。ここに変色温度調整剤を混ぜたことで、温度によって発色と消色を調整できるようになりました。

 

メリット デメリット
  • 耐水性がある
  • 裏移りしにくい
  • 書き損じても消せる
  • 公的な書類では使用不可
  • 高温にさらされると文字が消える

 

ボールペンでありながら、ペン頭部付属のラバーでこすれば文字を消せるため、鉛筆やシャーペンと同様の使い方ができます。ただし、公的文書や契約書の署名などの公式な書類では使用できません。書き換えが可能な筆記用具の使用が認められていないためです。

また、夏の車内などの高温下に書類を放置すると、文字が消えることがあるので注意しましょう。なお、2026年1月時点の現行のフリクションインキは、65℃以上で消色し、マイナス20℃以下で復色します。消えてしまった場合は冷凍庫で冷やせば戻ることがあります。

 

【おすすめの用途】

  • 勉強ノート
  • 思考の整理(アイデアノート)
  • スケジュール調整時のカレンダーへの書き込み

 

フリクションボールペンの商品一覧

 

染料・顔料の特徴

 

インクの色材は大きく分けて、染料と顔料の2種類です。染料と顔料の違いを紹介します。

 

色材の種類 染料 顔料
溶剤との関係 溶剤に完全に溶ける
※溶剤:水や有機溶剤
溶剤に溶けない
※溶剤の中で色素が分散している状態
発色・定着の方法 紙の繊維への浸透 紙の表面に留まる
発色
耐水性
耐光性
書き味 軽い・なめらか 重い
カラーバリエーション 多い 少ない
用途例 ・長文の筆記
・イラスト
・公式文書
・宛名書き
・ノートの表紙への記名