オリジナルTシャツのプリント方法の種類を解説
オリジナルTシャツ作りで、商品選びと同じくらい大事なことがプリント方法選びです。ラクスルでは「シルクスクリーン印刷」と「インクジェット印刷」の2種類の印刷方法から選べます。「シルクスクリーン印刷」ではシンプルな文字・ロゴ入りTシャツ、「インクジェット印刷」は写真や多彩なイラストが入ったTシャツを印刷する時におすすめです。自分でTシャツにプリントする場合は、アイロンプリントシートやステンシルシート、消しゴムハンコなどが活用できます。それぞれの印刷方法について特徴を説明しますので、オリジナルTシャツを作る時の参考にしてください。
ラクスルでオリジナルTシャツに印刷できる方法は2種類
ラクスルの印刷方法は、シルクスクリーン印刷(単色印刷)とインクジェット印刷(フルカラー印刷)から選べます。シルクスクリーン印刷は、耐久性の高い色鮮やかな仕上がり、インクジェット印刷は、フルカラーで作成したデザインを再現できます。
シルクスクリーン印刷はシンプルなロゴや単色デザインのTシャツ向き
シルクスクリーン印刷は、版とよばれるデザインの型を直接生地に乗せ、インクを擦り付けてプリントする方法です。生地に直接インクを乗せるため、インクの色が鮮やかに再現されます。 デザインごとに版の制作が必要となるため、単色でシンプルなデザインのTシャツ制作に適しています。シルクスクリーン印刷はフルカラー印刷ではないため、写真やグラデーションのような繊細な表現には向いていません。 しかし、ロゴやイラストなど色数が少なくても表現できるシンプルなデザインであれば、美しい仕上がりを期待できます。
オリジナルTシャツの印刷に特色が使える
シルクスクリーン印刷では、金や銀、蛍光色などの特色も使用可能です。 会社によっては、ラメや箔などに加え、印刷表面がふくらみを帯びて立体的になる「発泡」と呼ばれる加工や、表面がフェルト素材のような「フロッキー」と呼ばれる加工にも対応しています。
シルクスクリーン印刷の単価
シルクスクリーン印刷では、Tシャツの発注枚数にかかわらず版代(ラクスルの場合、税込5,500円から)がかかります。デザインごとに版が必要なので、印刷箇所が増えるとその分料金も上がります。また、発注枚数が少ない場合も版代を含めると、1枚あたりの単価が高くなるので気を付けてください。ただ、版を作れば繰り返し印刷できるため、同じデザインで大部数のオリジナルTシャツを作る場合は、ほかの印刷方法より制作コストを抑えることが可能です。
ラクスルを利用する場合、およそ20枚以上でインクジェット印刷よりも単価が安くなります。
ラクスルでは最新の注文から6か月間「版」を保存しますので、期間内に同じザインのTシャツを増刷する際は、版代がかかりません。
ラクスルのシルクスクリーン印刷の注意点
単色印刷のみの取り扱いとなります。また、版の作成とインクの調合などが必要なので、即日出荷には対応できません。 シルクスクリーン印刷については、シルクスクリーン印刷で作るTシャツの特徴をご覧ください。
インクジェット印刷はフルカラーTシャツ向き
インクジェット印刷は、専用のインクジェットプリンタを使用してフルカラープリントする方法です。色数制限がなく、データの色味にあったインクをプリンタから直接生地に吹きかけて再現するため、グラデーションの写真やイラストの印刷といった繊細な表現にも対応できます。ただし、金・銀・蛍光色などの特殊カラーには対応していません。
インクジェット印刷は版が不要なデジタルプリントのため、フルカラーデザインを1枚からでも発注可能です。少量の枚数を発注する場合は、即日生産にも対応しています。また、デジタルデータごとにプリントできるため、Tシャツごとに名前や番号を変えたい場合などにも対応可能です。
インクジェット印刷の単価
インクジェット印刷は版が不要なため、色数や発注数量が増えてもTシャツ1枚あたりの金額に変更はありません。おおよそ20枚まででしたら、シルクスクリーン印刷より割安となります。
ラクスルのインクジェット印刷の注意点
インクジェット印刷に対応していない商品がありますので、各商品詳細ページでご確認ください。また、インクを吹き付ける印刷方法なので、プリント部分の通気性が悪くなったり、印刷に生地色の影響が出やすいです。
シルクスクリーン印刷とインクジェット印刷の特徴比較まとめ
インクジェット印刷 | シルクスクリーン印刷 | |
注文総額(20枚~) | 高い | 安い |
注文総額(1~19枚) | 安い | 高い |
仕様可能な色数 | 無制限(金・銀色・蛍光色には非対応) | 1色(金・銀色・蛍光色には対応) |
繊細な表現 | 〇 | △ |
納期(100枚未満の場合) | 10日前後 | 11日前後 |
メリット | ・版代がかからない ・1枚からフルカラー印刷可能 ・少数枚数の発注は、即日生産に対応 ・1枚ずつデザインする名前や番号を変えられる |
・鮮やかな発色 |
デメリット | ・生地色が印刷するカラーに影響する可能性がある ・印刷できる生地に制限がある |
・即日生産できない ・版代がかかる |
フルカラーデザインはアイロンプリントシート
アイロンプリントシートは、アイロンの熱でデザインを布に転写できるシートです。インクジェットプリンタでデザインをアイロンプリントシートに印刷すれば、フルカラーのデザインもプリント可能です。なお、手書きのデザインもスキャナーで取り込んでシートに印刷すれば転写できます。 アイロンプリントシートは、アイロンの熱でデザインを転写するだけで仕上がること、1枚500円程度で購入できることから、初めての方も取り組みやすいプリント方法です。 アイロンプリントシートを使ったプリントに必要な材料や細かい手順については、オリジナルTシャツを自作する方法をご覧ください。
シンプルなデザインにステンシルシートや消しゴムハンコ
シンプルなデザインにはステンシルシートや消しゴムハンコの使用が適しています。ステンシルシートとは、絵や文字、マークなどの柄を切り抜いたシートです。型抜きしたステンシルシートをTシャツの上に置き、上からペイントしたりスプレーをかけたりするとプリントできます。 消しゴムハンコは、消しゴムはんこ用の消しゴムをカッターナイフなどで削ってスタンプを自作し、布などにプリントする方法です。星やハートのような小さくてシンプルなデザインのスタンプ作成に適しています。 ステンシルシートや消しゴムハンコ用消しゴムは、100円ショップでも購入可能です。 ステンシルシートや消しゴムはんこを使ったプリントに必要な材料や細かい手順については、オリジナルスウェット・トレーナーを自作する方法をご覧ください。