Tシャツ

ラバープリントでオリジナルTシャツを作る方法

ラバープリントとは、生地の上にゴム状のインクを貼りつけるような印刷方法です。この記事では、ラバープリントを使ったオリジナルTシャツの作成方法や、注意点、メリット・デメリットを解説します。

 

ラバープリントとは

ラバープリントとは、生地の上にゴム状のインクを張り付けるような印刷方法です。インクは大きく分けて水性と油性の2種類があります。水性ラバーインクはサラッとしていて、油性は粘着感のあるテクスチャーです。

ラバープリントのメリット・デメリット

ラバープリントのメリット

・生地の上にインクを貼り付けるような印刷方法のため、生地色の影響を受けず発色がいい。 ・洗濯に強い。 ・市販のラバープリントシートを使えば、特別な道具なしで襟や袖など好きな場所にデザインができる。

ラバープリントのデメリット

・生地の通気性が悪くなる。 ・ポリエステル生地にプリントした場合、高温の場所に置いておくと生地の色がプリント個所に移る。 ・ラバープリントシートを使って自作した場合、凝ったデザインをするには技術が必要なため、圧着に失敗する可能性がある。

市販のラバープリントシートを使えば、自宅でラバープリントのオリジナルTシャツが作れる

市販のラバープリントシートを使えば、特別な道具を揃えることなくラバープリントのオリジナルTシャツが作れます。

ラバープリントシートは、アイロンプリントシートの一種です。

熱圧着ラバーシートとも呼ばれ、あらかじめ色や柄の付いたシートをデザインに合わせてカッター等でカットし、アイロンの熱を利用してTシャツにプレスします。転写した後にTシャツを引き伸ばしても転写したデザインにひび割れが起きにくいという特徴があります。 ラバープリントシートはサイズや色にもよりますが、1枚500円程から販売されているので、価格を抑えてオリジナルTシャツを作成できます。

 

 

ラバープリントシートでオリジナルTシャツを作る手順

ラバープリントシートを使ってオリジナルTシャツを作成する方法を解説します。

用意するもの

・ラバープリントシート
・デザイン(反転させたもの)
・Tシャツ(熱に強い綿素材のもの)
・アイロン
・クッキングシート
・カッター、デザインカッター、カッティングプロッターなど
・定規、スティックのり、セロハンテープなど

 

①プリントデザインを作成する

まずはデザインを作成します。手描きでもPCやタブレットでも作成可能です。熱圧着ラバーシートはすでに着色されているため、線のみでデザインを描きます。Tシャツに転写するとデザインが反転するため、作成したデザインは必ず反転させます。PCやタブレットの場合は作成したデザインを左右反転編集しましょう。手書きの場合は一度イラストをスキャナーに取り込み、左右編集作業をする必要があります。反転させたデザインが完成したら通常のコピー用紙にプリントアウトします。
▶反転させたデザイン例 ”反転させたデザイン”

②ラバープリントシートの裏面に作成したデザインを貼る

作成したデザインをスティックノリなどでラバープリントシートの裏面に貼ります。ノリを塗りすぎるとシートに残るので、薄く塗ってください。液体ノリはNGです。デザインにかからない範囲でセロハンテープなどを使って固定するのも一案です。

 

③デザインに合わせてカットする

デザインの線に沿ってハサミやカッター、デザインナイフなどを使ってカットします。カッターの場合は定規などを使い丁寧にカットしましょう。デザインナイフは刃を寝かせた状態でスムーズにカットできるため、失敗するリスクを軽減することができます。また、デザイン通りに直接カットできるカッティングプロッターを利用しても良いでしょう。

 

④転写しない部分を剥がす

ラバーシートからデザイン部分だけを残し、裏面から転写しない部分を剥がします。剥がすときは指でデザイン部分を押さえて慎重に行います。間違えて必要な部分を剥がさないように注意しましょう。

 

⑤アイロンでラバープリントシートを転写する

”アイロンによる転写” Tシャツを平らな安定感のある場所に置き、デザイン位置を調整したら、Tシャツ表面にゴミや毛が付着していないことを確認してアイロンで転写します。購入したラバーシートの説明書通りにアイロンの温度を合わせ、上から体重をかけて圧着していきます。通常の衣類をアイロン掛けするように滑らせると温度が伝わらないばかりでなく、文字がずれてしまう可能性があるので、しっかり両手で押しつけるように転圧します。全体にアイロンをかけたら透明なシートをはがして完成です。ラバーシートの種類によって熱いうちに剥がすもの、完全に冷めてからはがすものなど違いがあるので、説明書を確認してください。ラバーシートによってはクッキングシートを敷いて二回目の熱圧着が必要なものもあります。