オリジナルTシャツを自作する方法
オリジナルTシャツにデザインをプリントする方法
オリジナルTシャツにデザインをプリントする方法には、アイロンプリント、ステンシルプリント、消しゴムスタンプ、布ペンやクレヨンでの手書き、ラインストーン装飾などがあります。
プリント方法 | メリット | デメリット |
アイロンプリント |
・写真や複雑なイラストをプリント可能 |
・転写シート対応のプリンターが必要 |
ステンシルプリント | ・大きなデザインをプリント可能 ・型を使うため、絵が上手でなくても、誰でも簡単におしゃれなプリントが可能 |
・カッティングシートを切り抜くのに手間がかかる ・ステンシルするときの力加減によってムラになりやすい |
消しゴムスタンプ | ・子どもでも挑戦しやすい ・アイロンやプリンターなどが不要 |
・消しゴムサイズの小さなデザインしかプリントできない ・細かいデザインは難易度が上がり手間がかかる |
手書き | ・子どもでも挑戦しやすい ・アイロンやプリンターなどが不要 |
・きれいに仕上げるには技術が必要 ・1枚ずつ描くのに手間がかかる |
ラインストーン装飾 | ・立体感やキラキラとした光沢のあるデザインをプリントできる | ・洗濯をすると取れてしまう可能性がある |
大きなデザインをプリントしたいなら、アイロンプリントかステンシルプリントがおすすめです。写真や複雑なイラストならアイロンプリントを、転写シート対応のプリントがないのであればステンシルプリントを採用するとよいでしょう。
一方、子どもと一緒に制作したいなら、消しゴムスタンプや布ペンなどを使った手書きといった方法がおすすめです。アイロンプリントなどと比べると、細かい場所にも自由にデザインをプリントしやすいのも特徴です。
立体的なデザインやキラキラとしたデザインをプリントしたいなら、ラインストーンを使った装飾がよいでしょう。縁に沿ってラインストーンをつけたり、既存のデザインを強調したりとさまざまなアレンジを楽しめます。
アイロンプリントでオリジナルTシャツを自作する
アイロンプリントは、アイロンプリントシートに印刷したデザインを生地に転写するプリント方法です。写真やイラストなどフルカラーのデザインも印刷できます。
アイロンプリントを使ったオリジナルTシャツのデザイン例
アイロンプリントを使ったデザインの例としては、写真や複雑なイラストを前面や背面に大きくプリントするものが挙げられます。Tシャツの身幅に合う大きめのアイロンプリントシートを用意すれば、インパクトのあるオリジナルTシャツに仕上がるでしょう。
プリンターを使う利点を活かして、細かいロゴマークやワンポイントデザインを、左右の胸や襟元に印刷するのもおすすめです。小さめのマークや文字ならシート1枚に複数印刷し、カットして使うこともできます。ロンTの袖にカットしたシートを並べ、横長のデザインをプリントするのもよいでしょう。
アイロンプリントでオリジナルTシャツを作る手順
- 1.パソコンでデザインを作成またはプリントしたい画像のデータを用意する
- 2.デザインの左右を反転させてアイロンプリントシートに印刷する
- 3.アイロンプリントシートをTシャツに乗せる
- 4.アイロンで熱を加える
- 5.アイロンプリントシートが冷めたら台紙を剥がす
- 6.仕上げ用シートをアイロンで印刷箇所に押し付ける
アイロンプリントでオリジナルTシャツを作る際の注意点
アイロンプリントに必要なアイロンプリントシートへのデザインの印刷には、対応できるプリンターが必要です。コンビニのプリンターではアイロンプリントシートが使えない点には注意してください。
なお、アイロンプリントシートには、白色の生地専用のものや黒色や赤色などの生地にも使えるタイプがあります。自作するオリジナルTシャツの生地色に対応したアイロンプリントシートを選びましょう。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを自作する
ステンシルプリントは、デザインの形状に合わせて切り抜いた型を作り、インクを乗せて着色するプリント方法です。プリンターがなくても使える方法なので、自主制作初心者もチャレンジしやすいでしょう。
ステンシルプリントを使ったオリジナルTシャツのデザイン例
ステンシルプリントは、文字やシンプルなイラストなどの印刷に適しています。大きめのシートを使えば、前面や背面に大きくデザインをプリント可能です。色を付けた図形の中に白抜きのシルエットや文字を入れるようなデザインも印刷しやすいでしょう。
あえてTシャツを裏返してデザインをプリントするのもよいでしょう。ステンシルプリントはインクの染み込み具合を調節しやすいため、内側に印刷したデザインがどの程度表側に現れるかをコントロールできます。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作る手順
- 1.カッティングシートを切り抜いてデザインを作成する
- 2.染み込みを防ぐためにTシャツの内側に新聞紙または不要な布を入れる
- 3.カッティングシートを生地に固定する
- 4.スポンジに布用インクを付ける
- 5.スポンジで生地を優しく叩いてインクを染み込ませる
- 6.カッティングシートを剥がして生地を自然乾燥させる
- 7.当て布を乗せてアイロンをかける
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作る際の注意点
カッティングシートをデザインの形に合わせてカッターで切り抜く工程があるため、複雑すぎるデザインには不向きです。慣れないうちは、プリントしたいデザインをプリンターで印刷して、カッティングシートと重ねるときれいに切り抜けます。
切り抜いたカッティングシートは使いまわせますが、直前のプリント時のインクが付着していると次のTシャツを汚してしまいます。シートに付着したインクは毎回拭き取り、きれいな状態に戻してから使いましょう。
消しゴムスタンプでオリジナルTシャツを自作する
消しゴムスタンプでのデザインのプリントなら、デザインの形にカットした消しゴムをスタンプのように押すだけでオリジナルTシャツを自作できます。
消しゴムスタンプを使ったオリジナルTシャツのデザイン例
小さめの図形や文字を複数並べるデザインは、消しゴムスタンプで表現しやすいもののひとつです。前面や背面はもちろん、襟や袖のラインに沿ってマークを並べるのもよいでしょう。
消しゴムスタンプでオリジナルTシャツを作る手順/h4>
- 1.デザインの形に消しゴムをカットする
- 2.染み込みを防ぐためにTシャツの内側に新聞紙または不要な布を入れる
- 3.カットした消しゴムに布用インクをつける
- 4.Tシャツの好きな箇所にスタンプのように押し当てる
消しゴムスタンプでオリジナルTシャツを作る際の注意点
消しゴムをデザインの形にカットする工程では刃物を使用するため、ケガをしないように注意してください。特に子どもと一緒に作業をする場合は、目を離さないように気をつけましょう。
布用ペンやクレヨンでの手描きオリジナルTシャツを自作する
オリジナルTシャツのデザインは、布用のペイントマーカーやクレヨンでの手書きでも作成できます。デザインの自由度が非常に高く、生地に直接書き込むだけなので手軽に実践できる自作方法です。
布用ペンやクレヨンでの手書きをするときのオリジナルTシャツのデザイン例
シートやスタンプを使わないため、プリント箇所やデザインの大きさに制限がないのが手書きの魅力です。前面から背面まで輪を描くような大きなデザインや、左右の袖先をつなげた横長のデザインなどは、手書きならではのオリジナリティを出しやすいでしょう。
布用ペンやクレヨンでの手書きでオリジナルTシャツを作る手順
- 1.Tシャツを広げる
- 2.デザインをプリントしたくない箇所がある場合は、マスキングテープで養生する
- 3.布用ペンやクレヨンでデザインを描く
布用ペンやクレヨンでの手書きでオリジナルTシャツを作る際の注意点
大半の布用ペンは綿素材のTシャツには対応していますが、ポリエステルや混合素材のTシャツの場合は注意が必要です。Tシャツの素材をチェックして、対応している布用ペンやクレヨンを選びましょう。
ラインストーン装飾でオリジナルTシャツを自作する
ラインストーンは、ガラスやアクリルなどの素材をダイヤモンドのように成形したものです。生地にラインストーンを貼り付けて、輝きのあるおしゃれなオリジナルTシャツを自作できます。
ラインストーン装飾を使ったオリジナルTシャツのデザイン例
襟元や袖口、裾の部分などにラインストーンを貼るだけでも、無地のTシャツがキラキラとした印象的なオリジナルTシャツに変わります。複数のラインストーンを密集させてイラストを描くような使い方も可能です。既存のTシャツのデザインをラインストーンでアレンジするのもよいでしょう。ライブTシャツのようなイベントで着るTシャツの文字をラインストーンで縁取りすれば、自分だけのファングッズに生まれ変わります。
ラインストーン装飾でオリジナルTシャツを作る手順
- 1.Tシャツを広げる
- 2.貼り付けたい箇所にラインストーンを並べる
- 3.ラインストーンが動かないように手芸用の接着シートで生地に固定する
- 4.アイロンで熱をかけてラインストーンを貼り付ける
- 5.手芸用の接着シートを剥がす
なお、接着剤タイプのラインストーンならアイロンを使わずに貼り付けられます。アイロンが使えない場合は、接着剤タイプの商品をチェックしてみてください。
ラインストーン装飾でオリジナルTシャツを作る際の注意点
ラインストーンで装飾したデザインは、繰り返しの洗濯や摩擦、引っ掛かりなどによって剥がれてしまう可能性があります。洗濯時は裏返したうえでネットに入れるなど、取り扱いには注意してください。
オリジナルTシャツに自分でデザインをプリントするときに気をつけるべきこと
アイロンを使うプリント方法では、Tシャツがアイロンの熱に耐えられる素材なのかどうかの確認が必要です。ポリエステルなどのTシャツは熱でダメージを受けてしまう可能性があるため、アイロンを使う場合は綿のような熱に強い素材のTシャツを使うとよいでしょう。 使用するインクやペン、クレヨンなどがどの素材に対応しているのかも事前に確認しておきましょう。綿、ポリエステル、混合素材などの生地素材の違いによって、インクの乗り方が違う場合があります。しっかり染み込み、きれいにデザインがプリントできるものを選びましょう。 また、Tシャツにデザインをプリントする場合は、裏移りに注意してください。インクを乗せる前にTシャツの中に厚紙や新聞紙を挟むなどして、裏側にインクが染み込まないように気をつけましょう。
オリジナルTシャツに自分でデザインをプリントするメリットとデメリット
自作のデザインを自分でプリントしてオリジナルTシャツを作るメリットは、デザインの自由度が高い点です。道具さえ用意できれば費用もそれほどかからず、最短数時間で完成させられます。 一方、慣れるまではきれいに仕上げられない可能性がある点が手作りのデメリットです。ほかにも、プリンターなどの機材を揃えるばあいの初期費用や、数多く制作する時は手間と時間がかかる点にも注意が必要です。
メリット | デメリット | |
デザイン面 | 自分の好きな箇所に好きなデザインをプリントできる | 慣れるまではきれいに仕上げられない可能性がある |
費用面 | 道具があれば安く作成できる | 道具がない場合は初期費用がかかる |
時間面 | 少ない枚数なら即日で作成できる | 枚数が多い場合、手間と時間がかかる |
母の日や父の日、誕生日などのプレゼントにオリジナルTシャツを作成する場合、あえて手間のかかる手作りの方が気持ちを伝えやすいかもしれません。一方、手軽にクオリティの高いTシャツが作りたい場合や、大量にオリジナルTシャツが必要な場合は、業者に発注する方法も便利です。
オリジナルTシャツを業者に発注するメリットとデメリット
オリジナルTシャツを業者に発注するメリットは、初心者でも簡単にクオリティの高いTシャツを作成できる点です。手作りの場合は熟練度によって仕上がりに差が出ますが、専門業者ならきれいなデザインをプリントできます。 また、道具を用意する必要がなく、大量のオリジナルTシャツでも数日で準備できるのも大きなメリットです。大量のオリジナルTシャツを手作りするよりも、費用と時間の両方を節約できます。
一方、業者や商品によってプリントできるデザインの色や表現、印刷箇所に制限がある点には気をつけましょう。また、1〜2枚の少ない枚数のオリジナルTシャツを作りたい場合、手作りした方が安く、早く手元にオリジナルTシャツを準備できる傾向があります。
メリット | デメリット | |
デザイン面 | 未経験でもきれいに仕上げられる | 業者や商品によってプリントできるデザインに制限がある |
費用面 | 道具を用意する必要がなく、枚数が多いほど手作りよりも安く制作できる | 枚数が少ない場合、手作りよりも作成コストが高くなりやすい |
時間面 | 枚数が多くても数日で用意できる | 作成枚数に関わらず手元に届くまでに数日かかる |
部活やチームで揃えるチームウェア、運動会で着用するクラスTシャツ、ライブ会場での物販用など、仕上がりに差がないオリジナルTシャツを用意したい場合は、業者に発注した方が確実です。
デザインを作成するときの注意点
プリントするデザインを作成する際には著作権に注意が必要です。マスコットキャラクターのイラストや有名人が撮影した写真、楽曲の歌詞などを著作権者に無断で使うのは著作権の侵害になります。また、フリー素材を除き、SNSやデザイン集で見つけたデザインをそのまま使うのは控えましょう。他人の顔写真や似顔絵を勝手にプリントした場合も、肖像権の侵害にあたる可能性があります。どうしても印刷したい場合は、本人の許可を得てから行いましょう。