オリジナルデザインや写真入りのトートバッグ・エコバッグを手作りする方法|ネット印刷のラクスル
既製品のトートバッグやエコバッグにオリジナルデザインをプリントする方法
既製品のトートバッグやエコバッグにオリジナルデザインをプリントする方法には、アイロンプリント、ステンシルプリント、消しゴムスタンプ、手書きなどがあります。
プリント方法 | メリット | デメリット |
アイロンプリント |
・写真や複雑なイラストをプリント可能 |
・転写シート対応のプリンターが必要 |
ステンシルプリント | ・大きなデザインをプリント可能 | ・カッティングシートを切り抜くのに手間がかかる |
消しゴムスタンプ | ・子どもでも挑戦しやすい ・アイロンやプリンターなどが不要 |
・消しゴムサイズの小さなデザインしかプリントできない |
手書き | ・子どもでも挑戦しやすい ・アイロンやプリンターなどが不要 |
・きれいに仕上げるには技術が必要 |
大きなデザインをプリントしたいなら、アイロンプリントかステンシルプリントがおすすめです。写真や複雑なイラストならアイロンプリントを、転写シート対応のプリントがないのであればステンシルプリントを採用するとよいでしょう。
一方、子どもと一緒に制作したいなら、消しゴムスタンプや布ペンなどを使った手書きといった方法がおすすめです。アイロンプリントなどと比べると、細かい場所にも自由にデザインをプリントしやすいのも特徴です。
アイロンプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを手作りする
アイロンプリントは、アイロンプリントシートに印刷したデザインを生地に転写するプリント方法です。写真やイラストなどフルカラーのデザインも印刷できます。
アイロンプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る手順
- ①パソコンでデザインを作成またはプリントしたい画像のデータを用意する
- ②デザインの左右を反転させてアイロンプリントシートに印刷する
- ③アイロンプリントシートを生地に乗せる
- ④アイロンで熱を加える
- ⑤アイロンプリントシートが冷めたら台紙を剥がす
- ⑥仕上げ用シートをアイロンで印刷箇所に押し付ける
なお、アイロンプリントシートの代わりに、デザインを印刷した普通紙をラップで覆ったものを生地にのせ、クッキングシートを被せてアイロンをかけることでもデザインを転写できます。ただし、洗濯すると色落ちしやすいので、取り扱いには注意してください。
アイロンプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る際の注意点
アイロンプリントに必要なアイロンプリントシートへのデザインの印刷には、対応できるプリンターが必要です。コンビニのプリンターではアイロンプリントシートが使えない点には注意してください。
また、アイロンが使えない生地素材には、アイロンプリントでデザインをプリントできません。アイロンプリントを使いたい場合は、綿のようにアイロンの熱に耐えられる素材のトートバッグ、エコバッグを用意してください。
なお、アイロンプリントシートには、白色の生地専用のものや黒色や赤色などの生地にも使えるタイプがあります。自作するトートバッグやエコバッグの生地色に対応したアイロンプリントシートを選びましょう。
ステンシルプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを手作りする
ステンシルプリントは、デザインの形状に合わせて切り抜いた型を作り、インクを乗せて着色するプリント方法です。プリンターがなくても使える方法なので、自主制作初心者もチャレンジしやすいでしょう。
ステンシルプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る手順
- ①カッティングシートを切り抜いてデザインを作成する
- ②染み込みを防ぐためにバッグの内側に新聞紙または不要な布を入れる
- ③カッティングシートを生地に固定する
- ④スポンジに布用インクを付ける
- ⑤スポンジで生地を優しく叩いてインクを染み込ませる
- ⑥カッティングシートを剥がして生地を自然乾燥させる
- ⑦当て布を乗せてアイロンをかける
ステンシルプリントでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る際の注意点
カッティングシートをデザインの形に合わせてカッターで切り抜く工程があるため、複雑すぎるデザインには不向きです。慣れないうちは、プリントしたいデザインをプリンターで印刷して、カッティングシートと重ねるときれいに切り抜けます。
切り抜いたカッティングシートは使いまわせますが、直前のプリント時のインクが付着していると次に使うときに生地を汚してしまいます。シートに付着したインクは毎回拭き取り、きれいな状態に戻してから使いましょう。
消しゴムスタンプでオリジナルトートバッグやエコバッグを手作りする
消しゴムスタンプは、消しゴムをデザインの型にカットしてスタンプを作り、生地にデザインをプリントする方法です。持ち手やフチなど狭い範囲にも自由にデザインをプリントできます。
消しゴムスタンプでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る手順
- ①デザインの形に消しゴムをカットする
- ②染み込みを防ぐためにバッグの内側に新聞紙または不要な布を入れる
- ③カットした消しゴムに布用インクをつける
- ④バッグの好きな箇所にスタンプのように押し当てる
消しゴムスタンプでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る際の注意点
消しゴムをデザインの形にカットする工程では刃物を使用するため、ケガをしないように注意してください。特に子どもと一緒に作業をする場合は、目を離さないように気をつけましょう。
手書きでオリジナルトートバッグやエコバッグを手作りする
デザインは、布用のペイントマーカーやクレヨンで生地に直接手描きすることもできます。デザインの自由度が非常に高く、手軽に実践できる自作方法です。
手書きでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る手順
- ①バッグを広げる
- ②デザインをプリントしたくない箇所がある場合は、マスキングテープで養生する
- ③布用ペンやクレヨンでデザインを描く
手書きでオリジナルトートバッグやエコバッグを作る際の注意点
大半の布用ペンは綿素材のバッグには対応していますが、ポリエステルや混合素材のバッグの場合は注意が必要です。生地素材をチェックして、対応している布用ペンやクレヨンを選びましょう。
トートバッグやエコバッグそのものを手作りする方法
既製品にデザインをプリントするのではなく、バッグ自体を自分で作ることも可能です。バッグそのものから手作りすれば、好きな生地素材や柄、サイズのトートバッグ、エコバッグを自由に作れます。
生地や道具を用意して自分でトートバッグやエコバッグ縫う場合の作り方
トートバッグやエコバッグは、生地が1枚あれば簡単に手作りできます。1から手作りする自信がない場合は、必要な材料と手順書がセットになった手作りキットが販売されているので、試してみてもよいでしょう。
トートバッグを手作りするときの作り方の例
- ①表面が内側になるように生地を半分に折り、まち針などで固定する
- ②縫いしろ1cmほどで両側を縫い付ける
- ③口の部分は三つ折りにしてアイロンをかけ、一周縫い付ける
- ④生地を裏返す
- ⑤好きなマチの幅に印を付け、縫いしろ1cmで縫い付けてマチを作る
- ⑥好みの長さの持ち手を作り、バッグに縫い付ける
着なくなった衣類をリメイクしてトートバッグやエコバッグを作る方法
オリジナルのトートバッグやエコバッグは、Tシャツやタンクトップなどの衣類をリメイクして手作りすることも可能です。Tシャツやタンクトップのデザインをそのまま活かせるため、着られなくなったお気に入りのTシャツやタンクトップがある場合は、リメイクも検討してみてください。
Tシャツをトートバッグにリメイクする作り方の例
- ①Tシャツの袖を縫い目に沿ってカットする(縫い目は本体側に残す)
- ②首元に皿や鍋蓋などを置き、バッグの口の輪郭線を鉛筆で書く
- ③輪郭線に沿ってカットする
- ④Tシャツを裏返して、裾を縫い付ける
- ⑤Tシャツを再度裏返す
リメイクにおすすめの生地は綿素材で、伸縮性が高いポリエステルのような素材のTシャツは不向きです。伸縮性が高すぎるとバッグに荷物を入れたときに伸びてしまい、使い勝手が悪くなります。
オリジナルトートバッグやエコバッグの作成を業者に依頼する方法
既製品のバッグに自分でデザインをプリントしたり、バッグ自体を手作りしたりするのには、裁縫に慣れていないと時間と手間がかかることが多いです。また、慣れるまではきれいに仕上げるのが難しいのも手作りの難点です。
手軽にクオリティの高いオリジナルトートバッグ、エコバッグを作りたいときは、業者に依頼するのがおすすめです。業者と商品を選び、プリントするデザインを入稿して発注するだけで、簡単にオリジナルトートバッグやエコバッグを作成できます。
デザインをプリントするトートバッグやエコバッグを選ぶ
作成を依頼する業者を決めたら、オリジナルデザインをプリントする商品を選びましょう。商品を選ぶ際は、生地、サイズ、印刷方法などがポイントです。それぞれの項目については以下の記事で解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
▶トートバッグの生地の解説はこちら
▶トートバッグのサイズの解説はこちら
▶︎エコバッグの素材と種類の解説はこちら
印刷方法には、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷などがあります。単色でロゴやイラストなどのデザインを印刷したい場合は、シルクスクリーン印刷がおすすめです。写真やグラデーションなどフルカラーでの印刷が必要なら、インクジェット印刷や熱転写印刷が使える商品を選んでください。
トートバッグやエコバッグにプリントするオリジナルデザインを入稿する
次に、トートバッグやエコバッグにプリントするオリジナルデザインを入稿しましょう。あらかじめ作成したデザインデータをサイト上で読み込み、印刷する位置やサイズの調整をします。デザインの編集ツールは業者によってさまざまなので、ガイドラインに沿って使用しましょう。
オリジナルトートバッグやエコバッグの注文手続きをする
デザインの入稿まで完了したら注文手続きを行います。作成する枚数を指定し、納品先や支払い方法などの必要事項を入力しましょう。入力した内容と注文金額を確認し、問題なければ注文を確定させて発注完了です。
デザインを作成するときの注意点
プリントするデザインを作成する際には著作権に注意が必要です。マスコットキャラクターのイラストや有名人が撮影した写真、楽曲の歌詞などを著作権者に無断で使うのは著作権の侵害になります。また、フリー素材を除き、SNSやデザイン集で見つけたデザインをそのまま使うのは控えましょう。
また、他人の顔写真や似顔絵を勝手にプリントした場合は、肖像権の侵害にあたる可能性があります。どうしても印刷したい場合は、本人の許可を得てから行いましょう。