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タオルの匁とは?重さの計算方法や用途ごとの最適な厚さを解説

タオルに使われる単位「匁(もんめ)」とは?

タオルの仕様を表すときには「匁」という単位が使われます。ここでは、匁という単位について解説します。

重さの単位として使われる

匁とは、長さや面積などの単位系である尺貫法の単位の1つです。重さを表す単位であり、1匁は3.75gに相当します。日本古来の単位で唯一の国際的な単位とされ、タオル業界では明治時代から採用されています。現在でも、タオルや真珠の重さを表すために使用される単位です。

1ダース(12枚)のタオルの重さで表す

タオルの重さを表すときは12枚分の重量を記載します。つまり、表示されている匁の数を12で割った数値が1枚あたりの重量です。 匁は重さの単位ですが、タオルの厚さの目安になります。「200匁」よりも「240匁」の方が重量があり、一般的に、数値が大きいほど厚さがあります。薄いタオルを使いたい場合は数値が低いタオル、厚いタオルが欲しいなら数値の大きいものを選びましょう。

タオルの仕上げ方法も厚さに影響する

タオルの厚さは匁によって異なりますが、タオルの仕上げ方法によっても変わります。仕上げ方法には、ソフト加工とシリンダー加工があります。 ソフト加工は表面に熱風を当ててボリューム感を出し、吸水性や厚みが増す加工方法です。シリンダー加工はタオルを塩素などで漂白した後、ローラーでアイロンのように皺を取ります。薄く滑らかな質感に仕上がるのが特徴です。

生地の品質は匁では決まらない

タオルは厚さや生地の密度を判断する目安になります。しかし、生地の品質を表すものではありません。生地の品質に影響するのは匁ではなく、タオルの生産国や加工方法、素材などです。基本的には、国産の方が目の細かさやほつれにくさ、吸水性が優れています。また、ソフト加工かシリンダー加工かによって肌触りが異なります。

タオルの匁とグラム数の計算方法

匁からタオルの重量を計算するには、最初に匁の数値をグラムに直しましょう。240匁のタオルであれば、240匁×3.75=900gです。次に、これを12で割れば、1枚あたりの重量が900g÷12=75gと算出されます。 一方、タオルの重量から匁を計算するには、まず12枚分の重量を算出します。100gのタオルなら12枚で1200gです。それを3.75で割れば算出でき、1200g÷3.75=320匁となります。

サイズ別にタオルの匁を比較

タオルには様々なサイズの商品があり、サイズが大きいほど重くなります。ここでは、サイズ別の厚さ(重さ)をまとめます。サイズ別の一般的な厚さは以下のとおりです。

  • ミニハンカチタオル(約200×200mm):40~80匁
  • ハンドタオル(約340×350mm):80~160匁
  • フェイスタオル(約800×340mm):160~350匁
  • マフラータオル(約1,100×200mm):250~400匁
  • スポーツタオル(約1,100×400mm):400~550匁
  • バスタオル(約1,200×600mm):800~2000匁

匁の数値が大きいタオルは厚く高級感があるため価格も高くなります。最も一般的なサイズはフェイスタオルで、日常使いやスポーツなど幅広いシチュエーションで使われます。贈り物としても作成されることが多いのが特徴です。

フェイスタオルの用途と匁の目安

フェイスタオルの用途に応じた最適な厚さ(重さ)を解説します。最も標準的なのは200匁のタオルですが、利用シーンによっておすすめの厚さは異なります。薄いタオルほど乾きやすく、厚いほど高級感や保水性があるのが特徴です。厚さごとの特徴を踏まえてタオルを選びましょう。

温泉や銭湯で使うなら160~180匁

温泉施設の大浴場や銭湯で使う場合、薄手のタオルがおすすめです。160~180匁の薄いタオルは、絞りやすいことから身体を洗う目的に適しており、速乾性にも優れています。さらに、フェイスタオルの中では安価なので、作成コストを削減できます。

日常使いや粗品には200~220匁

200~220匁のタオルは普段使いに適しています。洗面所やキッチンなど、家庭内の様々な場所で手拭きとして使いやすいタオルです。粗品タオルとしてよく使われるほか、企業の挨拶回り用としても採用されます。

多くの人に配るなら220~240匁

多くの人に配布するなら、220~240匁のタオルがおすすめです。厚みがあり、上質で高級感があります。200匁でも問題ありませんが、220匁以上なら十分な厚さとなります。

ホテルやエステサロンなどで使うなら240匁以上

240匁以上の厚さがあるタオルは、高級感や優しい肌触りが特徴です。厚手のタオルとしてホテルや高級旅館、エステサロンなどで使用されます。ただし、入浴時に濡らして使う目的には適していません。