ステンシルプリントを使ったオリジナルTシャツの作り方
ステンシルプリントを使ったオリジナルTシャツの作り方
ステンシルプリントは、デザインの形状に合わせて切り抜いた型を作り、インクを乗せて着色するプリント方法です。プリンターがなくても使える方法なので、自主制作初心者もチャレンジしやすいでしょう。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作るのに必要なもの
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作る場合は、デザインをプリントするTシャツの他に、ステンシルプリント用の道具を準備する必要があります。ここでは、カッティングシートを利用したステンシルプリントに必要なものを紹介します。
- Tシャツ
- カッティングシート
- カッター
- 新聞紙や布など(裏への染み込みを防ぐためにTシャツに挟む)
- 布用インク
- スポンジ
- アイロン
Tシャツやアイロン以外の道具は100均でも揃えられます。布用インクは商品によって使える生地素材が指定されている場合があるので、用意しているTシャツの素材に対応したものを選択してください。
その他に、プリントしたいデザインは必要に応じて紙に印刷して準備しておくと、カッティングシートの切り抜き時に役立ちます。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作る手順
- ①カッティングシートを切り抜いてデザインを作成する
- ②染み込みを防ぐためにTシャツの内側に新聞紙または不要な布を入れる
- ③カッティングシートを生地に固定する
- ④スポンジに布用インクを付ける
- ⑤スポンジで生地を優しく叩いてインクを染み込ませる
- ⑥カッティングシートを剥がして生地を自然乾燥させる
- ⑦当て布を乗せてアイロンをかける
インクをTシャツに染み込ませるときは、塗る量が一定でないと色ムラになる可能性がありますので、インクの量が一定になるようにしてください。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作る際の注意点
ステンシルプリントは、カッティングシートをデザインの形に合わせてカッターで切り抜く工程があるため、複雑すぎるデザインには不向きです。慣れないうちは、プリントしたいデザインをプリンターで印刷して、カッティングシートと重ねるときれいに切り抜けます。
切り抜いたカッティングシートは使いまわせますが、直前にプリントした時のインクが付着していると次のTシャツを汚してしまいます。シートに付着したインクは毎回拭き取り、きれいな状態に戻してから使いましょう。
また、作業をするときはできるだけ換気をするようにしましょう。インクの種類によってはにおいが強いことがあります。においのせいで具合が悪くなってしまった、部屋にインクのにおいが染みついてしまったということがないように気を付けましょう。
ステンシルプリントを使ったオリジナルTシャツのデザイン例
ステンシルプリントは、文字やシンプルなイラストなどの印刷に適しています。大きめのシートを使えば、前面や背面に大きくデザインをプリント可能です。色を付けた図形の中に白抜きのシルエットや文字を入れるようなデザインも印刷しやすいでしょう。 あえてTシャツを裏返してデザインをプリントするのもよいでしょう。ステンシルプリントはインクの染み込み具合を調節しやすいため、内側に印刷したデザインがどの程度表側に現れるかをコントロールできます。
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作るメリットとデメリット
ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作るメリットは、好きなイラストなどを好きな位置に配置して自由なデザインのTシャツが作れる点です。カッティングシートを切り抜いて作った型は再利用できるため、同じデザインのアイテムを複製しやすい点も魅力です。ペアルックや親子コーデ、クラスTシャツなどでお揃いのオリジナルTシャツを作りたいときに役立ちます。
ステンシルプリントは、Tシャツ以外にも、パーカーやトレーナー、トートバッグなどにもデザインを印刷できます。
一方、ステンシルプリントでオリジナルTシャツを作るデメリットは、カッティングシートの切り抜きに手間がかかる点です。複雑なデザインの切り抜きは難しく、印刷できないケースもあるでしょう。また、Tシャツの生地によっては、ステンシル部分がはがれやすかったり、ムラになりやすかったりするのでご注意ください。
写真や複雑なイラストなど、ステンシルプリントでは印刷しにくいデザインには、アイロンプリントがおすすめです。以下の記事では、アイロンプリントを含むオリジナルTシャツへのデザインのプリント方法について詳しく紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。