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Champion(チャンピオン)のリバースウィーブとは?デザインの種類と年代の見分け方

Champion(チャンピオン)のリバースウィーブ(REVERSE WEAVE)とは

Champion(チャンピオン)は長い歴史を持つスポーツウェアブランドです。独自の製法「リバースウィーブ」で作られたウェアは、耐久性の優れた人気のアイテムです。

Champion(チャンピオン)ならではの製法

リバースウィーブ(REVERSE WEAVE)は、アメリカンスポーツウェアブランド「Champion(チャンピオン)」の定番ともいえる製法のひとつです。1934年に誕生し、1938年には特許を取得しています。リバースウィーブのスウェットやTシャツは、現代でも多くのファンを集めているアパレルアイテムです。 リバースウィーブという製法名は、「逆編み(リバース・ウィーブ)」を意味する言葉です。通常は縦方向に編むスウェットを横向きに編むことで、スウェットが縮むことを防ぎます。 また、スウェットの両脇部分には特徴的なリブ生地を採用し、優れた伸縮性と可動性を実現しています。肌触りのよいコットンの魅力を残したまま、洗濯で縮みやすい弱みを解消したChampion(チャンピオン)ならではの製法です。なお、現在ではスウェットの他、リバースウィーブを採用したTシャツも登場しています。

多様なディテールが味わえる古着も人気

現行品だけでなく、リバースウィーブを採用した古着も人気があります。耐久性に優れた製法だからこそ、エイジングが進んだ十数年〜数十年以上前のスウェットやTシャツを入手できるためです。 また、製造年代によって素材が異なることも人気の理由のひとつです。ポリエステルやアクリルなどの生地素材が年代によって変わるため、リバースウィーブの長い歴史を古着で楽しめます。

リバースウィーブのロゴデザインの違い

リバースウィーブには、複数のデザインパターンがあります。ロゴの有無や配置、プリント方法が異なります。

カレッジロゴ(カレッジプリント)

カレッジロゴは、「チャンピオンといえばこれ」といわれるほどの定番デザインです。大学生への貸し出し用として学校名・ナンバーをプリントしたことをのがきっかけにで、以降は普段着としても活用されるようになりました。胸元に大きくデザインされたロゴが特徴です。

ワンポイントロゴ(目あり)・目なし

チャンピオンの「C」のマークが左胸にデザインされたのが「ワンポイントロゴ」です。小さなデザインから「目あり」の通称で知られており、どこにもロゴがない無地のものは「目なし」と呼ばれています。

染み込みプリント

「染み込みプリント」は、スウェットの生地にインクを染み込ませたプリント方法です。他のプリント方法に比べるとインクの擦れや色落ちが起きやすいため、経年変化を楽しみたい方から特に人気があります。

3連プリント(3段プリント)

スウェットの前面中央に、3つのロゴをデザインしたのが「3連プリント」です。文字やイラストが縦にプリントされたものは、「3段プリント」とも呼ばれています。古い年代のリバースウィーブでもよく見られるディテールです。

タグでわかるリバースウィーブの製造年代の見分け方

リバースウィーブのウェアはタグに「REVERSE WEAVE」の表記があります。古着の製造年代を確認する場合は、1970年代・1980年代・1990年代で変わるタグデザインで見分けられます。

単色タグ(1970~1980年代)

ビンテージやチャンピオンファンから厚い支持を得ているのが、1970年代製に付く単色タグです。白色のタグに、赤・黒・青・緑・黄色のいずれかの単色で文字が記されています。1976年頃まではコットンとポリエステル、1976年から1981年頃まではコットンとアクリルを使ったリバースウィーブが製造されました。

トリコタグ(1980年代)

1980年代のトリコタグは、赤・青・白色を組み合わせてカラフルにデザインされているのが特徴です。コットンとアクリルを使ったスウェットが多く、1980年代後期にはレーヨンも用いられました。

刺繍タグ(1990年以降)

1990年代に入ると、横長だったタグが縦長に変わり、プリント製ではなく刺繍が採用されるようになりました。カラーリングはトリコタグと同じ3色です。なお、2000年代の現行タグはバリエーションが増え、単色やトリコロールなどさまざまなタイプが見られます。